上林春松本店と三星園上林三入本店とお茶のかんばやしの違いは?(深ーいお話)
こんにちは、宇治遊歩管理人のイロハです。
宇治に訪れた人がみんな感じる謎に迫ります。そう、宇治茶の上林さんの謎です。
宇治には上林さんという名のお茶屋さんが3軒もあります。上林春松本店(以下、上林春松)と三星園上林三入本店(以下、上林三入)とお茶のかんばやし(以下、かんばやし)です。
3つの上林さんは同じ店なのか/違う店なのか、お互いをどのように見ているのか・・・。確かめるには直接聞いたほうが早い、ということで、実際に店の人に聞いてみることにしました。
まずは、場所を確認!
ますば場所の確認から。
平等院表参道に上林三入とかんばやし(お隣同士)、宇治橋通り商店街に上林春松とかんばやし(こちらは3軒隣)がありますね。そうです、かんばやしは2店舗あります。
どのお店も風格のある佇まい。写真は後の方に載せますが、店の雰囲気からただならぬ格式を感じます。どれも老舗の名店という雰囲気がプンプンしますね。
では、さっそく店の人にインタビュー
質問はシンプル。「同じ店ですか?違う店ですか?」「昔は同じ店だったのですか?」
深入りはせず、さらっと答えてもらえる範囲で聞いてみました。
「お茶のかんばやし」さんのお話
まずは、かんばやしさん。
間違いなく、うちが本流です。
上林春松さんの会長は上林家の長男で、うちは次男。でも、本流はうち。長男はもともと継がない予定で、次男が継いだんです。でもその後どういう経緯か、孫(長男の息子さん)が継ごうとかいう話になって、結局存続したんです。
あと、上林三入さんは、勝手に上林を語って商売をしているだけで、全く上林家と関係がありません。店主は名前は田中さんという名前です。
ずいぶんと饒舌に色々教えてくれました。なんだか難しいですが、いろいろ複雑なことは理解できました(笑)。
「三星園上林三入本店」さんのお話
続いて、上林三入さん。
昔はいっぱい上林というお茶屋さんがあったので、どこが本流でどこが偽物とかではありません。今は数軒だけ残っていて、うちはそのうちの一つ。
2階が資料館になっていて古い資料も展示しているので、ぜひ見ていってください。
ちょっと歯切れの悪い感じ。「古い資料を置いている」というのは本物だというアピールかもしれません。
「上林春松本店」さんのお話
最後に上林春松さん。上の写真の通り、店舗の横には立派な記念館があります。
気になるコメントは・・・、
親戚筋のお店もありますが、今は完全に経営は別です。
え?終わり?というくらい、シンプルな回答。口調もきっぱり、っていう感じでした。
回答マニュアルがあるのかも、と感じました。
まとめと感想
正直わかるようなわからないような感じですが、かんばやしと上林春松は近代まで同じ店だったようで、上林三入は独自のお店のようです。
個人的には上林春松さんがやっぱり一番本物感が漂っていると思いました。多く語らないのはあえて舌戦には加わらないという意気込みのようでした。
細かいことはわかりませんが、やはりお茶屋さんは味で勝負。おいしければそれでいいですね(結論)。
ちなみに私、管理人イロハは全部のお店のお茶を飲んだことがありますが(試飲も含む)、どれもとてもいい味わいでした。本当に普段飲んでいるお茶とは一味も二味も違います。特に上林春松の「瑞香」という玉露が忘れられない逸品です。