2019年あがた祭レポート(深夜の楽しみ方ガイドも兼ねて)
みなさんこんにちは、管理人のイロハです。
今日は遅ればせながら、6月5日、6日に行われた2019年あがた祭の大レポートです。
実は、どうやってレポートしようか迷いました。
他のメディアでもいろいろなレポート記事がとっくに出ているので、今更ここに書いてもなぁ…。
と、悩んだ末に、夜に焦点を絞ってレポートすることにします。
上の記事でも触れていますが、あがた祭りの楽しみ方は昼バージョンと夜バージョンがあります。
ただ、夜はそもそも人が少ないせいか、詳細な夜バージョンのレポートはほとんどありません。
すなわち、夜バージョンを初めて楽しもう方に向けてのガイドもほとんどありません。
というわけで、このブログでは夜バージョンを中心に記録しておこうと思います。
あがた祭の1日の流れ(写真レポート)
時刻と写真を並べただけですが、速報レポートを過去に書いています。リンク先の記事をご覧ください。
混み具合の変化や、昼と夜の雰囲気の違いなんかが面白いと思います。
昼バージョンと夜バージョンで「本当に同じお祭りなのかな?」と思うくらい、景色が一変しますね。
露店のレポートや楽しみ方は他のメディアに譲るとして、当ブロクはもっとコアでディープな深夜のレポートをお届けします。
諸事情で2つある梵天
まずはこの基本情報に触れなければなりません。
あがた祭は夜に梵天という大きなお神輿が激しく動かすのが特徴であり、一番の見どころです。
この梵天は大昔は1つだけでしたが、団体間の軋轢、分裂によって、2団体によって別々の梵天が宇治のまちに出ます。
「縣神社発」と「宇治神社御旅所発」の2つです。
見る側からすれば、2倍楽しめるのも嬉しいのですが、少し揉め事をはらんだお祭りだということに残念な気持ちが湧いてきます。
2つの梵天ををフルで楽しむのは難しそう
「宇治神社御旅所初」の梵天は23時出発、「縣神社発の梵天は0時頃出発です。いずれも全儀式を行うのに1時間以上かかるので、基本的には2つの時間が重なります。
そこで私は23時から0時に「宇治神社御旅所初」の梵天を見て、そこでサクッと縣神社に移動して、0時からは縣神社発の梵天を見ることにしました。
宇治神社御旅所発の梵天
梵天が舞うポイント
梵天は宇治神社御旅所を出発し、JR宇治駅、宇治橋あたりを巡ります。
その中で、いくつかのポイントで移動を停めて、その場所で梵天が激しく暴れます。
「暴れる」というのは、少し言葉がアレなので、「舞う」という言葉で説明しましょう。このブログ独自の言い回し!
その梵天が舞うポイントを整理します。つまりは見るべき場所ということです。
宇治神社御旅所前と、宇治警察署前、そして、JR宇治駅前、そして宇治橋西詰前。その4ヵ所で、梵天が舞います。
写真とともに時系列で書いておきます。
まず23時ちょうどに宇治御旅所前に獅子のお神輿が登場!そう、梵天の前に獅子のお神輿というものが出ます。
それが、前後左右にガタガタ倒され、グルグルと回転、そして逆回りにグルグル回転!
威勢良く舞う獅子のお神輿!衝撃的な光景が繰り広げられます。
激しすぎて、写真にはうまく映りません。お察しください!
このワンセットの舞いの動きが終わったら、獅子のお神輿は次の場所にゆっくり移動します。
獅子のお神輿を追いかけたい気持ちをぐっとこらえて、梵天の登場を待ちます。
そして空いた場所に、梵天の登場!23時5分!
威勢良く舞いまくります。
前後左右にガタガタ倒され、グルグルと回転、そして逆回りにグルグル回転!
先ほどの獅子のお神輿と同じ場所で同じ動きをします。
このワンセットの動きが終われば獅子のお神輿を追いかけるように、梵天も移動。
ここからは梵天のみの動きに注目しながら、一緒に宇治のまちを歩くことにしました。
時折止まりながら(休憩?)、次のポイントに向かいます。
さて23時18分!宇治警察署前あたりで同じ舞いが始まりました。
ここでも激しく例のワンセットの動き。
こんな動きを繰り返しても梵天が、意外と壊れないのが不思議です。
ここが終わるとまたゆっくりと移動。
23時25分にJR宇治駅前で。そして23時55分に宇治橋西詰近くで。
それぞれ全く勢いが収まらないどころか、逆にテンションが上がっていくような。
梵天がとにかく激しく舞います。
衝撃で時間を忘れかけていましたが、気がついたらもう23時58分!
多少後ろ髪を引かれながら、宇治橋西詰前を後にして、縣神社の梵天を見るために移動を始めます。
縣神社に向けて、400m3分間の全力疾走です。
縣神社発の梵天
こっちも激しく舞います
全力疾走の末、24時ジャストには縣神社前に着きました。
さてさてと縣神社周辺の様子をうかがうと・・・
なんとなんと!もう梵天は縣神社の外。梵天の舞いが始まってしまっていました。
あれ?24時開始っていう情報は間違っていたのかな。
こちらの梵天は巡行はしません。同じ場所にとどまって、例の「前後左右、回転、逆回転」を繰り返します。
あがた祭では梵天は2つ巡行しますが、基本的な動きは全く同じようです。
この一連の動きを5セットくらいやったかもしれません!
説明が前後してしまいましたが、場所でいうとこのあたり。
縣神社前のT字路の交差点です。
こちらも、いうまでもなく、とんでもない激しさでした。
こっちはより宇治神社御旅所発の梵天に比べて、聴衆と梵天の距離感が近く、より迫力がありました。
あと聴衆との一体感がすごい!激しい舞いの合間合間には自然と拍手が巻き起こります。
だいたい24時23分くらいまで舞まくって、その後観客を巻き込んで三本締めを行いました。
その後の梵天の動き
ここからまだ少し続きます。
縣神社の中に入り、梵天を立てるスペースに戻されます。
そして、電気がついて、お経が唱えられます。しばし聴衆も頭を下げて、静寂に包まれます。
その後電気がまた消され、梵天を立てていたところから担ぎ出し、縣神社境内を1周します。
このあたりの動き一つ一つの意味が、私は理解できないないため、予想もしない流れの連続。ついていくのにも一苦労です。
そして次は本殿に梵天が置かれ、電気がついて、梵天を担いでいた隆々しい人たちがぞろぞろと本殿の中に入って座ります。
ここから「還幸祭」という儀式スタート。お経が終わり、実行委員長的な人が2、3人挨拶。
そして梵天を担いでいた隆々しい人たちが本殿が中で日本酒で乾杯して終了。
時刻は24時54分終了でした。
最後に、梵天のフサフサとした白い紙が小分けにされ、少しずつ参加者(聴衆)に配られました。
梵天のフサフサを無事ゲット!
私イロハもこれをゲットしました。なんかいいことありそう。
手にした瞬間、感動と達成感でいっぱいになりました。
眠気と程よい疲労感とお祭りの興奮・・・。
そして、歴史や伝統というモノの説明できない圧倒的なパワー・・・。
いろいろなもので心も体も満たされ、とぼとぼと歩いて家に帰りました。
まとめ
なんかとりとめない深夜のあがた祭レポートとなりましたが、箇条書きであがた祭の夜バージョンについてまとめておきます。
- 深夜に巡行する梵天は2つ。そのうちの1つ、宇治神社御旅所発の梵天は23時スタート。終了時刻は24時以降で不明。
- 一方、縣神社発の梵天は24時スタート。と思いつつ24時にはすでに始まっていた。梵天の激しい舞いは24時23分まで続き、その後縣神社に戻り25時前までいろいろな儀式がありました。
- 宇治神社御旅所発の梵天は巡行しながらいろいろな場所で激しく舞う。場所と時刻はこんな感じ。
これだけ詳細なレポートはネット上では唯一だと自負します。
メモ程度ですが時刻も細かく書いたので、来年度以降参加してみようかなという方にも参考になるかも。
ちょっと気が早いですが、ぜひまだ参加したことが無い方も来年は参加してみてください!