宇治橋は建造物として魅力がある
みなさんこんにちは、管理人のイロハです。
さて、今回は宇治橋についてまとめます。
宇治観光の中心であり、起点であり、シンボルでもある宇治橋。
見た目は派手ではないので、普通に通り過ぎてしまいそうです。車がたくさん行き交っていて、見方によれば本当にただの橋です。
宇治に観光に来られる方も平等院への興味にかき消されて宇治橋に注目することはほとんどないのかもしれません。
でも、宇治橋にはとっても魅力的な橋なんです。少し長くなりますが、お付き合いください。
宇治橋とは?(難しい歴史とかは抜きに語りたい!)
いちおう書いておくと、宇治橋は日本三古橋の一つです(他の2つは、「唐橋」「山崎橋」)。
どれぐらい古いのかというと、西暦646年までさかのぼります。道登(どうとう)というお坊さんは作ったものだと伝えていています。
もちろん当時の姿が今も残っているわけではなくて、現在の宇治橋は1996年に架け替えられたものす。長さは155m、幅は25mととっても大きな橋です。
いろいろと宇治橋にまつわる歴史を書きたいところですが、今回は難しい話は無しにしましょう。
建造物としての魅力にとにかく注目
いよいよ本題です。
冒頭にも書いた通り、難しい歴史とか関係なく、宇治橋は建造物としてシンプルに面白いので、そのポイントを一つずつ書いていきます。
橋の欄干に乗っている玉ねぎっぽいものは「擬宝珠」
まず、擬宝珠!ぎぼしと読みます。
すごく珍しいものかと思いきや、神社やお寺でよく見かけられる建築物の飾りだそう。
大昔の宇治橋にもこの装飾があしらわれており、それが綿密に復刻されているそうです。
こちらは金属でできており、橋の木材を腐食から守る役目もあります。なんか玉ねぎっぽくてなんとも言えない愛らしさがありますね。
「桁隠し」は橋のおしゃれアイテム
欄干の下には「桁隠し」と呼ばれる板が並んでいます。
なんかスカートみたいな感じですね。
見栄えをよくするために橋げたを隠す役目があり、文字通りおしゃれアイテムですね。
「三の間」は重要な場所
そして、「三の間」。橋のど真ん中にあり、少し広くなっているスペースです。
ここは2つの意味があります。
1つ目は橋姫と呼ばれる橋の守り神を祀っている場所です。ここには神様がいるんです!
とっても神聖な場所。
もう2つ目は「名水汲上の儀」が行われる場所だということです。10月に毎年開催される宇治茶まつりでは、ここから宇治川の水を汲んでお茶が入れられます。その習慣は豊臣秀吉が始めたとも言われています。
観光客の方からすれば、川の風景の撮影スポットですね!
「木除杭」はけっこう実用的なもの
橋から川を除くと橋のすぐ近くに木の棒が刺さっているのがわかります。
「木除杭」というものです。一般的に「きよけぐい」と読みますね。これは、上流から水の流れに乗って流れてくる物(例えば木など)を橋の下をスムーズに潜り抜けさせるためのものです。
この技術は日本のいろいろな古い橋でも活用されています。ただし、これが宇治橋が創建された大昔に存在していたかはわかわりません。私イロハは常日頃から宇治橋の歴史を調査したりしていますが、木除杭がいつからあるのかについて、正確な情報は知りません。
最後に紫式部像
これは宇治橋そのものでは無いので、番外編的な感じですね。
紫式部が記した源氏物語の最後の舞台となったのが宇治であり、宇治と源氏物語とは切っても切れない関係です。宇治のまちの至る所に「源氏物語」という文字も見かけます。
紫式部像は2003年建立ということで、文化財的なものではなく、一種のモニュメント的なものです。宇治川のそばで鎮座する様はとっても美しいですね。
まとめと位置情報
いかがだったでしょうか。
宇治橋が建造物として魅力的だということがわかっていただけたと思います。
以前このブログにも書きましたが、私は宇治橋が大好きなんです。宇治の魅力を語る上で欠かせないものだと思っています。
ぜひ宇治に来られる方は、宇治橋をさーっと通り過ぎるのではなく、足を止めていろんな角度から宇治橋を眺めてみてください。
最後に地図を載せておきます。